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ブログ : 院長ブログ: 2015年7月
休診日(木)の過ごし方 -IPSGと私-
実は、休診日の木曜日は、ほとんど、東京・秋葉原にある稲葉歯科医院に通っています。午前中は、稲葉 繁 先生が患者さんを治療しているところを臨床見学し、午後はIPSG研修室で研修/ディスカッションを受けています。
・・・・・・今のところなんだかわからないと思いますが、最後まで読んでもらえれば意味が分かります・・・・・・
『人生を変える方法は2つしかない』と言われます。
「ひとつは人との出会い」・「もうひとつは本との出会い」です。
稲葉先生との出会いは、正に、私の人生を大きく変えることになりました。この出会いがないまま歯科医師人生を歩んでいることを想像すると、ゾッとするほど怖いです(あらやしき歯科医院開院までの道のり参照)。
IPSGと稲葉先生について
IPSGは、Interdisciplinary Practical Study Groupの頭文字で、包括歯科医療研究会というスタディ・グループです。元日本歯科大学教授 稲葉 繁先生による「医療には最善の方法が実行されるべきである」という信念のもと、1994年にドイツ・アルゴイ地方で開催された歯科研修で発足しました。稲葉先生が、海外で著名な先生から直接指導を受けた確かな一次情報と先生自身が培ってきた技術を日本の歯科医師に正しく広めるために活動しています。稲葉繁先生の咬合、補綴についての40年以上の豊富な長期症例は、確かな理論と技術の表れです。顎関節症、テレスコープシステム、総義歯、口腔育成/リハビリテーションを4つの柱としています。IPSG発足20周年記念講演では、ドイツ・チュービンゲン大学歯学部長、Prof.Dr.H.Weberによる貴重な講義もありました。
稲葉先生は、大学病院で勤務・診療しているときに日本の歯科医療の根拠のなさや非科学的な治療法に疑問を抱き、歯科医療の源流を求めてドイツ・チュービンゲン大学に留学しました。そこで、シュルテ教授から体系的に構築された顎関節症の診断と治療について学び(夜遅くまで熱心に講義してくれたそうです)、ケルバー教授からドイツの補綴学(テレスコープシステム)を学びました。その後、日本に帰ってきてから今日まで、正統派テレスコープと包括歯科医療を実践し、広めています。
私はこれまでに様々な研修を受けてきましたが、包括的に患者さんを治療して結果を明示している先生は稲葉先生だけだと思います。世の中、根拠や結果についてよくわからないような内容の講義だったり、よく考えると筋の通らないような理論をかざしていたり、質問しても論点のすり替えではぐらかしたような答えしか出せなかったり・・・結局、患者さんの治療と結びつかない・結果をはっきりと示せない、そんな曖昧な講習会先生が多いという印象を持っています。しかし、稲葉先生は、筋道の通った論理と実際の患者さんの治療結果についてはっきりと示してくれます。講義では、たくさんの長期症例を示してくれます。実践デモコースでは、実際の患者さんを目の前で治療して治してみせます。こんなにはっきりと治療結果を明示する講習会・実習は、IPSG以外、ほとんど存在しないと思います。(あくまでも私の経験に元づく個人的な感想です)
というわけで、私は今日に至る13年間IPSGで研鑽を積んでいます。現在、木曜日に稲葉先生の臨床見学と研修を受けることができるのは、IPSG VIP メンバーと呼ばれる、IPSGの研修/実習を全部受けて、なおかつ、稲葉先生に認められた全国でわずか22名の歯科医師・歯科技工士だけです。
臨床見学では、現在進行形で治療している患者さんはもちろん、入れ歯を作ってから20年・30年経過した今でも、当時と変わらずに機能している患者さんのメンテナンスを生で、直に見学させていただいています。30年以上たっても輝いて機能している入れ歯と共に先生と患者さんの歴史に触れられることは、とても感動的で貴重な経験です。現在進行形の治療の見学では、日常臨床のちょっとした――だけど深い――注意点やコツを教えてもらっています。どれだけ学んでも目からうろこが落ちることがたくさんあります(笑)。
研修/ディスカッションの時間では、(昔、学生時代に教科書で歴史的に学んだような)すでに他界している大家と呼ばれる先生達から稲葉先生が直接学んだ1次情報の貴重な資料から、過去の偉人の考えがどのような変遷を経て現在のこの治療に結びついているんだよ、とか、だからこの治療法は本物でそっちは一部を真似ただけでコンセプトが失われてるから偽物だよ、などの氾濫する情報の整理や最近のドイツを中心としたヨーロッパの歯科事情、教授の様々な臨床経験などを教えていただいたり、メンバーの各医院の患者さんの治療方針や入れ歯の設計などをディスカッションしたりしています。メンバー先生たちも熱くて経験豊富な先生ばかりなので、とても刺激的で勉強になります。
仕事が楽しい!
IPSGでの学びは、歯科医学・咬み合わせの重要性や歯科臨床の奥深さを知ることができますし、私達や患者さんに常に真摯に向き合って道を示してくれる稲葉先生にいつも感銘を受け、自分の歯科医師としての根幹を成しています。そして、そのような経験のすべてが『今、自分が一所懸命やっていることが、20年後30年後にこんなに素晴らしい結果と患者さんの笑顔につながるんだ』という思いになり「仕事が楽しくてしょうがない!」と、毎日感じています。
そんなわけで、木曜日は重要なレベルアップの日になっているので休診です。また、臨時休診もたびたびあって申し訳ありませんが、皆様に還元し貢献できるように邁進していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
・・・・・・今のところなんだかわからないと思いますが、最後まで読んでもらえれば意味が分かります・・・・・・
『人生を変える方法は2つしかない』と言われます。
「ひとつは人との出会い」・「もうひとつは本との出会い」です。
稲葉先生との出会いは、正に、私の人生を大きく変えることになりました。この出会いがないまま歯科医師人生を歩んでいることを想像すると、ゾッとするほど怖いです(あらやしき歯科医院開院までの道のり参照)。
IPSGと稲葉先生について
IPSGは、Interdisciplinary Practical Study Groupの頭文字で、包括歯科医療研究会というスタディ・グループです。元日本歯科大学教授 稲葉 繁先生による「医療には最善の方法が実行されるべきである」という信念のもと、1994年にドイツ・アルゴイ地方で開催された歯科研修で発足しました。稲葉先生が、海外で著名な先生から直接指導を受けた確かな一次情報と先生自身が培ってきた技術を日本の歯科医師に正しく広めるために活動しています。稲葉繁先生の咬合、補綴についての40年以上の豊富な長期症例は、確かな理論と技術の表れです。顎関節症、テレスコープシステム、総義歯、口腔育成/リハビリテーションを4つの柱としています。IPSG発足20周年記念講演では、ドイツ・チュービンゲン大学歯学部長、Prof.Dr.H.Weberによる貴重な講義もありました。
稲葉先生は、大学病院で勤務・診療しているときに日本の歯科医療の根拠のなさや非科学的な治療法に疑問を抱き、歯科医療の源流を求めてドイツ・チュービンゲン大学に留学しました。そこで、シュルテ教授から体系的に構築された顎関節症の診断と治療について学び(夜遅くまで熱心に講義してくれたそうです)、ケルバー教授からドイツの補綴学(テレスコープシステム)を学びました。その後、日本に帰ってきてから今日まで、正統派テレスコープと包括歯科医療を実践し、広めています。
私はこれまでに様々な研修を受けてきましたが、包括的に患者さんを治療して結果を明示している先生は稲葉先生だけだと思います。世の中、根拠や結果についてよくわからないような内容の講義だったり、よく考えると筋の通らないような理論をかざしていたり、質問しても論点のすり替えではぐらかしたような答えしか出せなかったり・・・結局、患者さんの治療と結びつかない・結果をはっきりと示せない、そんな曖昧な講習会先生が多いという印象を持っています。しかし、稲葉先生は、筋道の通った論理と実際の患者さんの治療結果についてはっきりと示してくれます。講義では、たくさんの長期症例を示してくれます。実践デモコースでは、実際の患者さんを目の前で治療して治してみせます。こんなにはっきりと治療結果を明示する講習会・実習は、IPSG以外、ほとんど存在しないと思います。(あくまでも私の経験に元づく個人的な感想です)
というわけで、私は今日に至る13年間IPSGで研鑽を積んでいます。現在、木曜日に稲葉先生の臨床見学と研修を受けることができるのは、IPSG VIP メンバーと呼ばれる、IPSGの研修/実習を全部受けて、なおかつ、稲葉先生に認められた全国でわずか22名の歯科医師・歯科技工士だけです。
臨床見学では、現在進行形で治療している患者さんはもちろん、入れ歯を作ってから20年・30年経過した今でも、当時と変わらずに機能している患者さんのメンテナンスを生で、直に見学させていただいています。30年以上たっても輝いて機能している入れ歯と共に先生と患者さんの歴史に触れられることは、とても感動的で貴重な経験です。現在進行形の治療の見学では、日常臨床のちょっとした――だけど深い――注意点やコツを教えてもらっています。どれだけ学んでも目からうろこが落ちることがたくさんあります(笑)。
研修/ディスカッションの時間では、(昔、学生時代に教科書で歴史的に学んだような)すでに他界している大家と呼ばれる先生達から稲葉先生が直接学んだ1次情報の貴重な資料から、過去の偉人の考えがどのような変遷を経て現在のこの治療に結びついているんだよ、とか、だからこの治療法は本物でそっちは一部を真似ただけでコンセプトが失われてるから偽物だよ、などの氾濫する情報の整理や最近のドイツを中心としたヨーロッパの歯科事情、教授の様々な臨床経験などを教えていただいたり、メンバーの各医院の患者さんの治療方針や入れ歯の設計などをディスカッションしたりしています。メンバー先生たちも熱くて経験豊富な先生ばかりなので、とても刺激的で勉強になります。
仕事が楽しい!
IPSGでの学びは、歯科医学・咬み合わせの重要性や歯科臨床の奥深さを知ることができますし、私達や患者さんに常に真摯に向き合って道を示してくれる稲葉先生にいつも感銘を受け、自分の歯科医師としての根幹を成しています。そして、そのような経験のすべてが『今、自分が一所懸命やっていることが、20年後30年後にこんなに素晴らしい結果と患者さんの笑顔につながるんだ』という思いになり「仕事が楽しくてしょうがない!」と、毎日感じています。
そんなわけで、木曜日は重要なレベルアップの日になっているので休診です。また、臨時休診もたびたびあって申し訳ありませんが、皆様に還元し貢献できるように邁進していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
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