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ブログ : 院長ブログ: 2017年1月
学会発表しました 2017/01/22 大井町
第4回 日本総合口腔医療学会学術大会にて、症例発表をさせていただきました。
まだ新しい学会ですが、医師・歯科医師・獣医師が口腔から全身の健康について語り合う有意義な学会です。
今回の発表は、症例を通して
・歯の本数が減って噛めなくなると、栄養障害から全身の健康状態が悪くなること
・噛む機能を回復するために考慮すべきこと
・テレスコープ義歯は食品多様性を改善し、それを長期維持安定させることができること
について発表しました。
医師・獣医師の先生に咬合・噛み合わせの重要性と高齢者のQOLの向上に寄与するテレスコープ義歯について知ってもらえて、反響を頂くことができて、とてもうれしかったです。
本学会会長の稲葉先生は
「高齢者は歯を失ってしまったせいで、人生の集大成の時期に入ってからさみしい思いをしている人がたくさんいる。生きることへの欲求。健康でいたい。美味しい食事がしたい。家族と同じものが食べたい。という想いを強く持っている。そういう想いに応えられるような歯科医療を行わなければならない」
とお話しくださいました。
これからも日々、研鑽を積み重ね続けたいと思います。
ありがとうございました。
食事をするときの体の働き-摂食・嚥下-
嚥下【えんげ】とは
食物を飲み下すこと。口腔内の食物塊を胃に送り込む運動を指します。
人が食事を摂るときは、
① 先行期:食物を視覚・触覚・嗅覚などで認識する
② 準備期:食物を噛み砕き(咀嚼【そしゃく】)、飲み込みやすくする(食塊形成)
③ 口腔期:口の中(口腔【こうくう】)から咽頭【いんとう】へと食物塊を送り込む
④ 咽頭期:咽頭【いんとう】から食道へ
気道には蓋がされて、この時だけ呼吸が止まる。気管や肺に食塊が入らないように
⑤ 食道期:食道から胃へと食物を送り込む
という過程を経ます。
この、一連の流れを「摂食・嚥下【えんげ】」といい、「嚥下」とは“飲み込む“ことを示しています。
嚥下【えんげ】機能の低下
飲み込むことに問題が生じると、食物を摂ることが困難になり、食事量の不足、脱水症や低栄養のリスクが発生します。また、嚥下をするときは、一瞬だけ呼吸が止まります。嚥下機能の低下は、呼吸にも影響を及ぼすため、食べ物が気道に入ってしまう誤嚥【ごえん】による窒息や肺炎など、身体的に重大な問題につながることもあるため注意が必要です。
食事をすることは、単に栄養素を摂取するだけでなく、楽しみやコミュニケーションにもつながります。
健康のために運動をしよう!まだまだ自分は大丈夫…本当に大丈夫だと思いますか?
嚥下機能の低下は、口腔周囲筋(お口のまわりやのどの筋肉)の筋機能低下によっておこります。それは加齢による影響もあるでしょう。しかし、若い人でも『ポカンといつもお口が開いている』『口で呼吸している』『歯並びが悪い』『咬み合わせが悪い』『滑舌が悪い』『肩こりがある』『血圧が高い』などの症状や徴候がある人は、もともと正しい筋肉の使い方ができていないかもしれません。
常に当たり前のように行っている嚥下・飲み込む運動を普段は意識することはないと思いますが、不自由を感じていなくても、機能低下の兆候が見てとれる場合が多々あります。そして、自覚症状が出てしまってから機能回復を行うことは、とても困難を伴う道のりです。機能がしっかり保たれているうちから、症状が軽いうちから、悪くしないために、明るく楽しい元気な自分を守るために、口腔周囲筋の筋力トレーニングを行いましょう。
食物を飲み下すこと。口腔内の食物塊を胃に送り込む運動を指します。
人が食事を摂るときは、
① 先行期:食物を視覚・触覚・嗅覚などで認識する
② 準備期:食物を噛み砕き(咀嚼【そしゃく】)、飲み込みやすくする(食塊形成)
③ 口腔期:口の中(口腔【こうくう】)から咽頭【いんとう】へと食物塊を送り込む
④ 咽頭期:咽頭【いんとう】から食道へ
気道には蓋がされて、この時だけ呼吸が止まる。気管や肺に食塊が入らないように
⑤ 食道期:食道から胃へと食物を送り込む
という過程を経ます。
この、一連の流れを「摂食・嚥下【えんげ】」といい、「嚥下」とは“飲み込む“ことを示しています。
嚥下【えんげ】機能の低下
飲み込むことに問題が生じると、食物を摂ることが困難になり、食事量の不足、脱水症や低栄養のリスクが発生します。また、嚥下をするときは、一瞬だけ呼吸が止まります。嚥下機能の低下は、呼吸にも影響を及ぼすため、食べ物が気道に入ってしまう誤嚥【ごえん】による窒息や肺炎など、身体的に重大な問題につながることもあるため注意が必要です。
食事をすることは、単に栄養素を摂取するだけでなく、楽しみやコミュニケーションにもつながります。
健康のために運動をしよう!まだまだ自分は大丈夫…本当に大丈夫だと思いますか?
嚥下機能の低下は、口腔周囲筋(お口のまわりやのどの筋肉)の筋機能低下によっておこります。それは加齢による影響もあるでしょう。しかし、若い人でも『ポカンといつもお口が開いている』『口で呼吸している』『歯並びが悪い』『咬み合わせが悪い』『滑舌が悪い』『肩こりがある』『血圧が高い』などの症状や徴候がある人は、もともと正しい筋肉の使い方ができていないかもしれません。
常に当たり前のように行っている嚥下・飲み込む運動を普段は意識することはないと思いますが、不自由を感じていなくても、機能低下の兆候が見てとれる場合が多々あります。そして、自覚症状が出てしまってから機能回復を行うことは、とても困難を伴う道のりです。機能がしっかり保たれているうちから、症状が軽いうちから、悪くしないために、明るく楽しい元気な自分を守るために、口腔周囲筋の筋力トレーニングを行いましょう。
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