カテゴリ
月別 アーカイブ
- 2020年8月 (1)
- 2020年7月 (1)
- 2020年5月 (1)
- 2020年4月 (1)
- 2019年12月 (1)
- 2019年7月 (2)
- 2019年6月 (2)
- 2019年4月 (2)
- 2018年6月 (1)
- 2018年2月 (2)
- 2017年11月 (1)
- 2017年9月 (1)
- 2017年8月 (1)
- 2017年7月 (1)
- 2017年6月 (1)
- 2017年5月 (1)
- 2017年4月 (2)
- 2017年3月 (2)
- 2017年2月 (2)
- 2017年1月 (2)
- 2016年10月 (1)
- 2016年8月 (2)
- 2016年6月 (1)
- 2016年3月 (2)
- 2016年2月 (1)
- 2016年1月 (1)
- 2015年12月 (2)
- 2015年10月 (2)
- 2015年9月 (2)
- 2015年8月 (4)
- 2015年7月 (1)
- 2015年6月 (1)
- 2015年5月 (1)
- 2015年4月 (2)
- 2015年3月 (1)
- 2015年2月 (4)
- 2015年1月 (4)
- 2014年12月 (3)
- 2014年11月 (10)
- 2014年10月 (4)
- 2014年9月 (4)
- 2014年8月 (2)
- 2014年7月 (1)
- 2014年6月 (3)
- 2014年5月 (2)
- 2011年11月 (1)
最近のエントリー
HOME > ブログ > アーカイブ > コンセプト・その他: 2014年7月
ブログ : コンセプト・その他: 2014年7月
靴のままお入りください 履物を履き替えない歯科医院 神奈川
このスリッパ、前に誰が履いてたの?
誰が履いたか分からないスリッパを履くのは抵抗があるものです。例え「消毒済」としても、生暖かいスリッパを履くのは、気持ちがいいものではないでしょう。
水虫を持っている方が履いたスリッパには、ほぼ100%水虫の元となる白癬菌が残るという調査結果もあります。スリッパを共有すれば、ほかの人に水虫を感染させてしまう可能性が高くなってしまうのです。
スリッパを紫外線で殺菌する装置を使っているところもありますが、例え殺菌・消毒されるとしても、洗浄しているわけではありません。皮脂や汗やタンパク質などの汚れは取れません。それらに含まれている水虫菌は殺菌できないのです。スリッパ殺菌装置の一番の欠点と言えるでしょう。
また、かかとがないスリッパは、パタパタと歩くことで、目に見えない床のほこりを舞い上げて空気を汚します。
病院のスリッパは
・不特定多数の人が履くために水虫の感染源になります。
・床のほこりを舞い上げて空気を汚染します。
レストラン、デパート、ホテルや大きな病院などでスリッパに履き替えるところなんてありません。歯科医療の先進国と言われる諸外国の歯科医院では、もともと外で靴を脱ぐ習慣がないので、土足が当たり前です。それどころか欧米では、無菌室でも、集中治療室でも、手術室でも土足で出入りします。
なぜなら『手術室の床は手術部位感染の理由にならない』ということが研究で証明されているのです。
研究では、手術室を「土足で出入りする」、「靴を履き替える」、「土足の靴の上に靴カバーをして入る」という方法で3つに分けて床の汚染度を調べています。その結果、それぞれの床で汚染度に差はなかったというデータが出ています。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の手術部位感染ガイドラインで「床と院内感染は関連しないので手術室でも履き替えの必要はない」と勧告しています。
医院の清掃
医院内の清掃でも一般の清掃と同様に『清潔である事』が最も大切で、ゴミやホコリ等がなく、床や壁などに目立った汚れがないことが基本です。
もう一つ重要な観念があります。それが『清潔域と不潔域』です。
細菌やウイルスは目に見えないので、衛生観念を共有することが必要になります。医療現場では、床と床上30 cmは『不潔域』と認識されています。『不潔域』に触れた用具は、絶対に『清潔域』で使用しない。ということを徹底して衛生上の注意を払っているのです。
靴を履き替えるのは、不潔域にある外履きと本来清潔を心掛けて欲しい手が直に触れる行為です。衛生的な観念からみると清潔と不潔が交差する最も危険な行為となってしまいます。
【清潔なものは清潔なまま保つ、不潔なものは不潔なものとして触れない(触れた時には手洗いや手指消毒でリセットをする)】ということが、清潔と不潔が混同する病院環境の中で大切にしなければならない考えです。
靴のまま診療室までお進みください《文字通りの土足(土や泥が付いたまま)は困ります》
日常的に清潔を意識して、頻繁に清掃を行っています。
玄関・風除室のマットで土やほこりを落としてお入り下さい。ご協力感謝いたします。
誰が履いたか分からないスリッパを履くのは抵抗があるものです。例え「消毒済」としても、生暖かいスリッパを履くのは、気持ちがいいものではないでしょう。
水虫を持っている方が履いたスリッパには、ほぼ100%水虫の元となる白癬菌が残るという調査結果もあります。スリッパを共有すれば、ほかの人に水虫を感染させてしまう可能性が高くなってしまうのです。
スリッパを紫外線で殺菌する装置を使っているところもありますが、例え殺菌・消毒されるとしても、洗浄しているわけではありません。皮脂や汗やタンパク質などの汚れは取れません。それらに含まれている水虫菌は殺菌できないのです。スリッパ殺菌装置の一番の欠点と言えるでしょう。
また、かかとがないスリッパは、パタパタと歩くことで、目に見えない床のほこりを舞い上げて空気を汚します。
病院のスリッパは
・不特定多数の人が履くために水虫の感染源になります。
・床のほこりを舞い上げて空気を汚染します。
レストラン、デパート、ホテルや大きな病院などでスリッパに履き替えるところなんてありません。歯科医療の先進国と言われる諸外国の歯科医院では、もともと外で靴を脱ぐ習慣がないので、土足が当たり前です。それどころか欧米では、無菌室でも、集中治療室でも、手術室でも土足で出入りします。
なぜなら『手術室の床は手術部位感染の理由にならない』ということが研究で証明されているのです。
研究では、手術室を「土足で出入りする」、「靴を履き替える」、「土足の靴の上に靴カバーをして入る」という方法で3つに分けて床の汚染度を調べています。その結果、それぞれの床で汚染度に差はなかったというデータが出ています。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の手術部位感染ガイドラインで「床と院内感染は関連しないので手術室でも履き替えの必要はない」と勧告しています。
医院の清掃
医院内の清掃でも一般の清掃と同様に『清潔である事』が最も大切で、ゴミやホコリ等がなく、床や壁などに目立った汚れがないことが基本です。
もう一つ重要な観念があります。それが『清潔域と不潔域』です。
細菌やウイルスは目に見えないので、衛生観念を共有することが必要になります。医療現場では、床と床上30 cmは『不潔域』と認識されています。『不潔域』に触れた用具は、絶対に『清潔域』で使用しない。ということを徹底して衛生上の注意を払っているのです。
靴を履き替えるのは、不潔域にある外履きと本来清潔を心掛けて欲しい手が直に触れる行為です。衛生的な観念からみると清潔と不潔が交差する最も危険な行為となってしまいます。
【清潔なものは清潔なまま保つ、不潔なものは不潔なものとして触れない(触れた時には手洗いや手指消毒でリセットをする)】ということが、清潔と不潔が混同する病院環境の中で大切にしなければならない考えです。
靴のまま診療室までお進みください《文字通りの土足(土や泥が付いたまま)は困ります》
日常的に清潔を意識して、頻繁に清掃を行っています。
玄関・風除室のマットで土やほこりを落としてお入り下さい。ご協力感謝いたします。
1
« コンセプト・その他: 2014年6月 | メインページ | アーカイブ | コンセプト・その他: 2014年9月 »