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ブログ : 予防歯科 2ページ目

徐々にお口のトラブルが進行していませんか? ‐歯のトラブルのメカニズム・オーバーローディング‐        鵠沼 歯科 あらやしき歯科医院

ある日突然、今まで何ともなく使っていた道具や機械類が・・・。金属疲労によって壊れてしまう。金属部品が破断してしまう。
fatigue fracture 001.jpgある日突然、毎日何ともなく利用していた道路が・・・。地面の土の重みや道路を走る車・トラックの重みに耐えられなくなって、長年頑張った水道管が破裂する。下水管が壊れて道路が陥没する。
fatigue fracture 002.jpg歯や顎口腔系の問題も、それまでに掛かっていた過負荷が原因となって、ある日突然に発生します。
なんとなく噛みにくい・なんとなくお口をあいた時に違和感がある・なんとなく歯がしみる・なんとなく入れ歯が噛みにくい・なんとなく・・・。
このように、大問題が発生する前になんとなくの予兆は出ています。しかし「たいしたことはない・忙しいし・我慢できる」ということを繰り返しているうちに、そのうち忘れてしまう。そして、その時はある日突然訪れるのです。

疲労破壊はある日突然に・・・
 
家も車も仕事の道具もインフラもお口と全身の健康も、安心・安全で長く良い状態を保つためには
1.    長期使用を十分に考慮して、可能な限りよい状態を作ること
2.    定期的な点検/整備/メインテナンス
がとても重要です。
 
歯やお口と全身の健康を長く良い状態で保っていくためには、細菌感染のコントロール咬み合わせ/歯にかかる力のバランスをコントロールすることが課題となります。
 
お口から全身の健康を守り安心した毎日の暮らしを
お届けするあらやしき歯科医院であり続けたいと思っています

咬み合わせ治療のポイント

お口の周りの筋肉を鍛えて健康に

顎関節症の診断と治療
 


 
 

歯科から予防するタンパク質低栄養とサルコペニア肥満 ー歯科医療が健康寿命を延伸させるー       あらやしき歯科医院

何でも噛める状態と嚥下機能は、全身の健康を保つうえで、最も重要なポイントとなります。
実は、栄養不足・低栄養は、誰にでも起こる可能性があるんです!
低栄養には「カロリー低栄養」と「たんぱく質低栄養」があります。
 
カロリー低栄養は、飢餓状態です。低血糖になるとグルコースセンサーが「食べなさい」という信号を出すので、食べ物があふれる日本では起こりにくい栄養失調です。
 
たんぱく質低栄養は、咀嚼力や嚥下機能が低下することで起こります。先進国の栄養失調は「たんぱく質不足」のことです。
 
たんぱく質低栄養になると、
・  赤血球を作る材料の減少:貧血
・  筋肉や骨の減少に伴う運動機能の低下:転倒→骨折/ロコモ・疲れやすい
・  タンパク質不足による皮膚の異常:浮腫・褥瘡
・  免疫力の低下による感染症:肺炎・結核・日和見感染
さらには、
・  体力低下の悪循環による疾病の悪化
・  血管を作る材料が少ないことによる脳出血のリスク上昇
・  生活自立度の低下に伴う要介護の必要性上昇
などが起こり、快適で当たり前の日常生活をおびやかします。
タンパク質は、筋肉、内臓や骨などの身体をつくり、維持するうえで欠かせない栄養素です。
 
咀嚼力・嚥下機能と栄養摂取
歯が痛い・歯の本数が減ってしまった・入れ歯が合わない…という状態だと、食品多様性が低下します。噛めない・食べられない食品が増えて、噛まずに飲み込める柔らかい食品ばかり食べるようになってしまいます。
H25 sosyaku health nutrition.jpgH25 ennge health nutrition.jpg最も手軽に摂取できる柔らかい食品は炭水化物です。炭水化物過多になって、タンパク質が不足します。炭水化物は単なるエネルギーで、タンパク質、脂質、ビタミンやミネラルのような欠乏症はありません。成長期の子供は多量のエネルギー多量の炭水化物が必要ですが、大人はタンパク質と脂質を中心に1日の必要エネルギーを摂取し、不足した分を炭水化物で補うのが基本です。
 
うどんやおかゆは咬まずに飲めます。噛めない・食が細くなったと言って、おにぎりや菓子パン、うどんやスパゲッティ、マッシュしたポテトやおかゆ、ばっかりを食べていては、まずいことになります。エネルギーは過剰摂取して太っている(メタボ)。だけど、たんぱく質低栄養で栄養失調状態(サルコペニア肥満)。ということになってしまいます。
サルコペニア肥満.jpg「サルコペニア肥満」は、サルコペニアのみ、または肥満のみの状態と比べて生活習慣病と運動器疾患リスクが高いことが明らかとなっています(高血圧リスク:男性1.7倍、女性2.3倍・低体力リスク:男性3.0倍、女性5.9倍高い)。ロコモティブシンドロームや要介護になってから何かに取り組み始めたのでは遅すぎると思います。
 
歯が悪い・歯が少ない状態や口腔周囲筋の衰えによる嚥下機能の低下は、先進国の栄養失調を招き、QOL(クオリティ オブ ライフ)が著しく低下します。
 
健康で快適な当たり前の生活を維持するためには、
・  そもそも歯を失わないように、歯科治療を受けて予防歯科を継続する
・  歯を失ってしまったら、何でも噛めるしっかりとした入れ歯を作って食品多様性を増加させる
・  口腔周囲筋のトレーニングを継続して、嚥下機能を向上・維持させる
ということを日常的に意識することが、本当に重要です!
 
全身の健康を増進・向上及び維持していくためには、歯科医療/口腔保健リテラシーが最重要です!
 
年齢とともに一日に必要とされるエネルギー量は減少しますが、筋肉量や骨量を保ち、健康を維持するためには、高齢者でも多くの栄養素を必要としています。
eiyousyoyouryouhikaku.jpg20歳と70歳の一日の栄養所要量を比較すると、一日に必要とされる総エネルギー量は減少しますが、タンパク質は筋肉(内臓を含む)や骨量を保ち健康を維持するために、同量を必要とします。
年齢とともに主食は減らし、主菜は若い時と同様に口にする必要があるのです。




歯の治療 -千里の道も一歩から-  予防歯科 神奈川 藤沢 あらやしき歯科医院

『歯が痛い!』・『歯ぐきが腫れた!』・『歯がグラグラする!』急いで歯医者に行かなくちゃ!
むし歯(う蝕症)や歯ぐきの炎症(歯周病)は、原因となるある特定の細菌が感染することによって起こります。急性期と慢性期を繰り返しながら悪化していきます。
痛みや腫れは、細菌感染に続いて起こる炎症反応の徴候の1つです。急性期の症状といえます。
 
まずは、痛みや腫れなどの炎症による症状を緩和しなければなりません。“対症療法”です。
対症療法で症状が治まったからといって、病気の原因は解決していません。
続いて、病気の原因にアプローチする“原因療法”を行わなければなりません。
 
目先の不快な症状を消失させる“対症療法”は、短期間でわかりやすいと思います。
しかし、むし歯や歯周病は、基本的に慢性疾患で、自覚症状がないまま進行してしまいます(Silent disease)。
細菌感染除去を目的とした口腔環境改善のための“原因療法”は、地味で長期間になりがちです。
 
病気の発病や進行具合は、“細菌因子”“環境因子”“生体因子”のバランスによって成り立ち、各個人によってさまざまです。しっかりと治療し健康を取り戻すには、時として、根気と努力が必要となります。
むし歯や歯周病は、自然には治りません(慢性期になって自覚症状が薄れるだけ)。
治療で大事なのは、今更ながら、早期発見・早期治療です。
 
できるだけ簡単な治療と小さな努力で健康を取り戻しましょう。
その後「予防」が効果を発揮します。
生涯にわたって、大切な歯を守っていきましょう。
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