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唇の乾燥に悩んでいませんか?その原因と根本的な解決法とは?
冬場や季節の変わり目になると、多くの人が唇の乾燥に悩むことがあります。乾燥した唇をケアするために、リップクリームを塗り重ねる方も少なくありません。しかし、リップクリームを使っても効果が持続せず、「また乾燥してしまう…」と感じたことはありませんか?
実は、唇の乾燥は単なる外的な環境だけが原因ではありません。その裏には、意外な「体の習慣」が大きく関係しているのです。
唇の乾燥は「口呼吸」が原因かも?
唇の乾燥の主な原因は「空気の流れ」にあります。たとえば、髪の毛をドライヤーで乾かすとき、風が髪に当たることで水分が蒸発し、乾燥が進みます。同じように、唇も空気の流れにさらされることで乾燥するのです。
ここで注目したいのが「口呼吸」。口呼吸をしていると、息を吸ったり吐いたりするたびに唇を空気の流れにさらすことになります。この継続的な気流が唇の水分を奪い、乾燥を引き起こしてしまうのです。
リップクリームは対症療法にすぎない
乾燥が気になるとき、多くの人がリップクリームを使います。しかし、リップクリームはあくまで一時的な保湿を提供するだけで、乾燥そのものの原因を取り除くわけではありません。口呼吸が続く限り、リップクリームを塗り直し続けなければならない状況からは抜け出せないのです。
では、どうすれば唇の乾燥を根本的に解決できるのでしょうか?
唇の乾燥を防ぐ「鼻呼吸」のすすめ
唇の乾燥を防ぐための鍵は、口呼吸から鼻呼吸への切り替えです。鼻呼吸をすることで、口元に空気の流れが直接当たるのを防ぐことができ、唇の水分が奪われにくくなります。
さらに、鼻呼吸には以下のようなメリットもあります:
- 湿度調整:鼻腔内で空気が加湿されるため、乾燥を防ぎます。
- 異物除去:鼻毛や粘膜がフィルターの役割を果たし、外部の異物を取り除きます。
- 健康増進:正しい呼吸法は全身の健康にも良い影響を与えます。
「でも、ずっと口呼吸をしてきたから、どうやって鼻呼吸に変えればいいの?」と思う方もいるかもしれません。口呼吸は習慣化してしまうと無意識のうちに続けてしまうため、意識的にトレーニングをすることが重要です。
専用の口腔機能トレーニング器具を使うことで、鼻呼吸を身につけるトレーニングが可能です。このトレーニングは以下のような効果をもたらします:
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口周りの筋肉を強化
鼻呼吸を行うには、口周りの筋肉が正しく機能することが必要です。専用器具を使うことで、筋肉を鍛えながら正しい呼吸法を身につけられます。 -
口呼吸の癖を矯正
口呼吸を無意識に行っている場合でも、トレーニングを続けることで自然に鼻呼吸へ切り替わります。 -
健康的な体づくり
鼻呼吸を習慣づけることで、全身の健康にも良い影響が期待できます。
唇の乾燥が続いている場合、まずは「自分が口呼吸になっていないか」を確認してみましょう。朝起きたときに口が乾いている、日中に唇が荒れやすいといった症状があれば、口呼吸が原因の可能性が高いです。
リップクリームを塗り直すだけではなく、根本的な解決を目指して鼻呼吸を習慣づけるトレーニングに取り組んでみませんか?
未来のあなたの唇は、健康的でしっとりとした潤いを保ち続けるでしょう。それだけでなく、正しい呼吸法を身につけることで、全身の健康も向上するはずです。
唇の乾燥対策から始まる「新しい自分づくり」、ぜひ今日からスタートしてみましょう!
この記事を書いた人
嶋倉史剛◆所属・資格
IPSG包括歯科医療研究会 副会長
日本嚥下機能訓練協会 理事
明海大学歯周病学分野同門会
日本総合口腔医療学会 副会長 口腔総合医認定医 常任理事
オーラルビューティーフード協会 理事
新東京歯科衛生士学校/日本医歯薬専門学校 非常勤講師
日本顎咬合学会 かみ合わせ認定医