治療実績 : 調整・形態修正、歯冠長延長術
たとえ一本の歯の治療でも
期間:約4か月
費用:※口腔内の状態で治療計画が異なります。費用はあくまで目安です。最終的な治療費は、検査後にご提示いたします。(本ケースは検査から完成まで約25万)
01来院時に伺ったお困りごと
来院のきっかけは
「何度も奥歯のかぶせ物が欠けちゃうんです」
5年くらい前に近隣の都市で歯列矯正を行い、その後セラミックのかぶせ物を作製した。
という事でしたが、それからの5年の間に3回も、セラミックが割れて作り直しをしたそうです。
そしてまた割れてしまいました...と、悲しい表情。さらには矯正治療後、右側の顎の関節がガクガクして、偏頭痛も起こっているそうです。
これまでは壊れるたびに、
施術した歯科医院で無償の再作製をしていただいていたようですが、「新たに治療費が掛かっても、こちらで一度診てほしい」というご希望がありました。
02検査結果・治療方針
なぜ、何度も壊れて、顎が痛いのか?
咬み合わせの機能的なバランスが取れていないからです。
見た目の改善のために、何となく前歯をきれいに揃えるだけの歯列矯正は危険です。
矯正治療によって、前歯はきれいにそろったような感じがしますが、模型による【噛み合わせの検査】によるとお口の中が斜めになってしまっています。そしてⅡ級2類・過蓋咬合という咬み合わせで前歯の咬み合せが深く、下顎の奥歯がせり上がっています。
機能的な問題が無ければ、個性の範囲ともいえますが、多くの場合、いろいろな形で不具合が発生していることが多い咬み合わせの状態です。
昔、歯列矯正したけど「咬み合わせがおかしい」「顎が痛い」というご相談は、実は当院では、とても多い相談内容です。
ただ前歯の見た目を揃えただけで、機能的な調和まで考慮した治療になっていなければ、その時は良くなったような感じがしても、長期的な視点では、余計に壊れていくことになりかねません。
本来は、『機能してこその美しさ』を追い求めるべきだと思います。
03治療内容
治療は機能的な咬み合わせに改善することから
診査・診断の結果、このまま新しいセラミックを作製しても、また同じように壊れてしまいます。
まず、機能的に、全体が同時に・均一に接触するように、奥歯と前歯の役割分担ができるように咬み合わせの調整・形態修正を行います。
歯のポジションの問題もあって、理想的とまではいきませんでしたが、何とか調和のとれた咬み合わせ機能に改善することができました。
この時点で、「全体が噛むようになって、顎が軽くなった」という評価をいただきました。
更に、歯の土台の高さを作る外科処置(歯冠長延長術)を行い、しばらくプラスチックの仮歯で、壊れず・噛めるようになることを確認してから咬み合わせに対する深い知識と高い技術を信頼している歯科技工士に依頼して、セラミックの白い綺麗な歯を作製しました。
(歯科医師と歯科技工士が考え方を共有できていないと良い結果に結びつきません)
04リスク・副作用ついて
自由診療のコストが必須です。稀に、リシェイピング後や補綴後は、悪い状態ながらも長期間慣れていたかみ合わせから良い状態のかみ合わせへ"変化"したことによる違和感をおぼえたり一時的に症状を強く感じたりすることがありますが、ほとんどの場合、数日で治まります(良化反応)。
05患者様のお声
お客様の感想
噛むことに不安が無くなりました。普段意識することがないくらい自然です。
もうセラミックが壊れる心配をしなくても大丈夫です。
更には偏頭痛も起こらなくなった。という報告を受けています。
他にも
(かみ合わせの知識がないと矯正後に下顎前歯が動いてズレてしまうので、前歯が動かないように舌側に太いワイヤーをくっつけて、一生?わずらわしいワイヤーと共に生活することを余儀なくされることがありますが)前歯を留めていたワイヤーをとることができてスッキリしました。歯が動く心配もなく安心です。など、
予防歯科(メインテナンス)のたびにお伝えしていただいています。