症状例 : 首
かみ合わせと首の関係
どうしてかみ合わせが悪いと、首に症状が出るのか?
食べ物を噛んだり、すりつぶしたりするためには、お口の周りの筋肉はもちろん、頭や首の筋肉を使います。噛むためには筋肉を働かせる必要があるのです。
口を開けるには首の筋肉を使います。
噛むためには、下顎を上に引っ張り上げる必要があるので、頭の上の方についている筋肉を働かせます。一方、お口を開けるためには、頭の下・首の筋肉を働かせて下顎を下に引き下げます。
また、食べ物をすりつぶすような下顎の横の動きをするには、胸鎖乳突筋を使います。
さらには、お口の開け閉め・噛むために下顎を動かす筋肉が働いた時に、首の後ろの僧帽筋が動きに拮抗して力を受け止めないと、頭自体が動いてしまいますね。
このように、噛む・咀嚼するためには、頭や首の幾つもの筋肉を使っているのです。
ところが、かみ合わせに問題があると、噛むために働く筋肉のバランスにも影響を及ぼします。その結果、胸鎖乳突筋や僧帽筋にも過剰な負荷がかかってしまうことがあります。咬み合わせのバランスの乱れが、首の筋肉の過度な緊張を生み、凝りや張りに繋がってしまうことがあるのです。
歯科医院で噛み合わせの検査を行い、まずは、歯科的な問題の有無について確認することをお奨めします。