症状例 : 顎
顎とかみ合わせの関係
どうしてかみ合わせが悪いと、顎に症状が出るのか?
口が開けづらい・顎が痛い・お口の開閉時に顎で音が鳴る。というのが顎関節症の三大症状です。これらの症状のうちのどれか1つでも該当するものがあれば、もしかしたら顎関節症かもしれません。さまざまな要因(歯並び、噛み合わせが悪い、生活習慣、ストレス、姿勢が悪い、など)が合わさって発症するケースがとても多いのですが、歯科治療としては、咬み合わせのバランスを整えることが重要です。
顎の関節は第四大臼歯と表現されるほど、歯・かみ合わせと密接に関係しています。
咬み合わせのバランスが悪いとテコの作用で顎関節に大きな負荷がかかります。
そのため、咬み合わせのバランスを整えることで治る場合がほとんどです。
歯並びや咬み合わせが悪くなる原因として、歯並びは、舌の筋肉と頬や口唇の筋肉の力のバランスで出来上がります。
この力のバランスを乱す要素として、舌を前に出す癖、無意識のうちに口呼吸をしてしまっている。ということがあります。
乳幼児期の指しゃぶりや爪を噛む癖がきっかけになっていたり、吸啜反射がある哺乳時期に適切な飲みこみ方法や鼻での呼吸法を身に着けられなかったりしたのかもしれません。
そのほかにも、意外なところで咬み合わせを悪くする要素があります。
・親知らずが生えてきた
現代人の小さな顎に親知らずが生えてこようとすると、手前の奥歯をあらぬ方向に動かしてしまい、歯並びや咬み合わせが悪くなってしまうことがあります。また、ほとんどの場合で、生えてきた親知らず自体が顎のスムーズな動きを妨げてしまう状況になってしまいます。親知らずが生えだす年代に顎関節症が多くなる原因です。
・詰め物や被せ物の歯科治療を行った
詰め物や被せ物を作って治療が終わったけど咬みにくい、、、しばらくして歯は気にならなくなったけど、なんだか顎の調子が悪くなってきた。というケースもしばしば見受けられます。
・矯正治療を行った
歯並びの見た目をきれいにすることは大事ですが、きれいな見た目だけでは不十分です。
矯正治療後に顎の症状が出てしまうことがあります。見た目と共に、咬み合わせのバランスを考慮して機能的に調和するところまで、機能してこその美しさを求める矯正治療を行いましょう。
何か思い当たることがあれば、まずは歯科医院で噛み合わせの検査を行い、
歯科的な問題の有無について確認することをお奨めします。